遠くで鳴っている感覚
- なつきち

- 2021年6月2日
- 読了時間: 2分

GWからずっと岡山におります、なつきちです。
五月の頭に岡山の後楽園にてお笛の発表会がありましたので、
十分感染予防につとめながらOGの先輩といってきました。
後楽園も生のお囃子の音も、先輩とも随分久しぶりで、あれこれと思いを馳せながらの一日となりました。
能楽師の先生の仕舞などもあり、その凛とした姿に心が洗われるようでした。

その帰り道、先輩が印象的な感想を述べておられました。
舞台で何か舞手や物語に集中すると、音が聞こえなくなることがある。
そうした時、我々は非現実的な鑑賞体験をしている。
一方で現実にふと戻るときもある。そしてその時にこそ囃子の音がする気がする。
なるほど、確かに私もそんな経験をしたことがあります。
遠くで鳴っている、茫洋とした声が聞こえた経験。
席に座って見ている私の身体は動いてはいないのにそのような感覚を得るということは、それだけ心が引き寄せられたり、現実に引き戻されたりと、精神に直接働きかけ揺さぶる何かがその時起こっていたのだと思います。
些細な気づきですが、なんとなく良い舞台というものに対する解像度が上がったような気がしました。

最近ずっとオンラインでの部活練習が続いております。
画面の向こうが遠く感じられて不安になることも多いですが、
何もなかった時間と比べると、少しずつ前に進んでいるような気もします。
とはいえ、もっと前へとも思わずにはいられない、そんな初夏です。

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